稲敷郡阿見町に限らず、近年ますます身近になってきたドローン。テレビ番組をはじめ、ニュースなどでも頻繁に登場するようになりました。
当サイトにお越しいただいている皆さんは、きっと「ドローンデビューしてみたい!」とか、「ドローンを仕事にしたい!」という方が多いのではないでしょうか。
ドローンを始めようと思ったとき、最初に気になるのがドローンのルール(規制)の問題。そして、ドローンスクールの存在ではないかと思います。
「ドローンって免許がいるの?」、「スクールに通わないと飛ばせないの?」、「ドローンスクールはルールを教えてくれるの?」などなど…。
ドローンに関する様々な疑問にお答えすべく、現役ドローンインストラクターであり、ドローンパイロットでもある筆者が、ドローンスクールの意義や実態からスクールを選ぶ際の重要なポイントなどをお伝えしていきたいと思います。
専門家として、業界の裏の裏まで暴露しちゃったりもしますので乞うご期待ください!
ドローンで収入を得ることはできるのか?
いきなり下世話なテーマからになりますが、稲敷郡阿見町在住の方に限らず、ドローンスクールに通おうと考えている人は「仕事でドローンを使いたい」という人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
この章では、ドローンとビジネスとの関係性についてぶっちゃけたいと思います。
どんな職種がある?
ドローンを活用した職種というと、どのようなものが考えられるでしょうか?パッと思いついたところで以下のような職種がありました。
- 撮影業
- 測量業
- 点検業
- パフォーマンス業
- インストラクター
各カテゴリーの中にはさらに細かな職種が数多あって、例えば、撮影業というカテゴリーの中にはカメラマンやデザイナーもいれば、保険屋や不動産屋もいます。
このように、アイディアの数だけ仕事のカタチも拡がっていくと思ってください。ただ、純粋にドローンだけで収入を得ている人となると実は少数派だったりもします。
ドローンだけを収入源にしている場合、点検業+パフォーマンス業+インストラクター業+スクール運営といったように、ドローン業のいろいろな分野を掛け持ちしている人がほとんどですからね。
例えばドローン空撮を仕事にしている人を見ると、カメラマンやデザイナー、動画制作者などが仕事の幅を拡げるためのツールとしてドローンを使っているというケースが多いです。
ドローンの活用に積極的な建設業などは、既存の仕事の効率アップのためにドローンを活用しているというスタイルですので、こうした人たちは、もちろん現場にも出たり施工管理をしたりなど、ドローンを飛ばす以外の仕事もしています。
このように、残念ながらドローンを飛ばすことだけで仕事をしていくのは、かなりハードルが高いと思っておいたほうがいいということですね。
かくいう筆者も、ドローンパイロット兼ドローンインストラクターですが、実は本業は、デザインやPV制作を行っていて、本業の業務の中の一環として、ドローンの仕事もさせていただいているというスタイルになります。
でも、ガッカリするのは早いですよ。別の仕事の中にドローンを組み込んでいくと考えてあげれば、ドローンを仕事で活かす道がぐっと広がります。
ドローンを飛ばすというスキルを持っていることで、思いもかけない業種で需要があったり、就職面で活かせることもあるかしれません。
仮に稲敷郡阿見町でドローンを仕事で使いたいのなら、アイディアマンになるべきです。『ドローン+○○○』の『○○○』の部分を考えていくことが重要なんですね。
それこそ、まだ誰も思いついていない何かと、ドローンを組み合わせることができれば新たな仕事を生み出せる可能性も大いにあります。これこそがドローンビジネスの魅力なのです。
職種と報酬
「ぶっちゃけドローンて儲かるのか?」気になるところではありますよね。しかし結論からいうと、残念ながら今はもうあまり儲からないというのが実情です。
少し前までは、空撮ができるということが重宝されていました。いわゆる「ブルーオーシャン」というやつでした。しかし最近は社内教育も進んでいますからね。
空撮依頼の相場が下がってきていますし、ドローンスクールも価格破壊が進んできています。要は、業界自体が「レッドオーシャン」化してしまったってことです。
ただ、先ほど書いたように、ドローンを飛ばせるスキルを持っていることが就職の際に有利に働く可能性はありますので、そうなれば普通のサラリーマンとしての報酬を得ることができます。
さらに、『ドローン+○○○』をうまく考え出せれば、まだまだ大きく稼げる、いわゆるブルーオーシャンな分野を見つけだすこともできるかもしれません。
そのアイディアをひねり出すためにも、ドローンのことをよく知っておく必要はあります。
求められる技能
次の章で詳しく解説していきますが、ドローンビジネスを行うのに「これが無いと仕事ができない」という特別な技能は何もありません。
誰でも今すぐにドローンビジネスを始めることは可能です。ただ、最低限こうした知識・技能は持っておいた方が良いというものはあります。
- ドローンに関する規制・ルールの知識
- ドローンの機能を使いこなせる技能・知識
- 自分の用途に応じたドローンの活用方法の知識
- ドローンの飛行経験(最低10時間以上)
- 安全運用の知識・心構え
法律的な縛りは特に無いですが、仕事としてドローンを扱うとなると、こうした知識や技術は持っていないと厳しいと言えるでしょう。
知識や技能が無くても「俺は今日からドローンパイロットだ!」と言って開業することはできますが、全く仕事を受けられないと思います。それはなぜか?次の章でお話ししていきます。
ドローンに操縦免許は必要?
出典:photo-ac
ドローンには車のような免許はありません。機体さえあれば誰でもすぐに飛ばしてOKです。
機体を買ったその日にドローンパイロットとして開業することもできます。前の章で「誰でもすぐにドローンビジネスを始められる」と書いたのはこうした理由からになります。
ドローンに免許がいらない理由
正確には免許がいらないわけではなく、「今のところまだ免許制度ができていないだけ」というのが実情です。国は遅れを絶対に認めないんですけどね(-。-;)
制度が無いから免許がいらない(そもそも存在しない)というすごく当たり前の理由です。
ドローンの民間資格があったほうが良い理由
国がまだ免許制度を用意できていないにも係わらず、航空法という法律には、ドローンの飛行エリアや飛行方法を制限する内容がいろいろと書かれています。
「人口集中地区を飛ばせない」とか、「夜は飛ばせない」などなど、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
このルールは、絶対に禁止というわけではなく、飛行申請を行って審査を受け、基準を満たせていれば飛行可能になるという「特別申請ルール」が設けられているのが特徴です。
ただ、「基準ってなんなの?」って思いますよね。先ほど書きました『持っておいた方が良い知識・技能』を思い出してみてください。
- ドローンに関する規制・ルールの知識
- ドローンの機能を使いこなせる技能・知識
- 自分の用途に応じたドローンの活用方法の知識
- ドローンの飛行経験(最低10時間以上)
- 安全運用の知識・心構え
実はこれらがほぼそのまま審査の際の基準になっているのです。
飛行申請をして許可・承認を受けていないと、人口集中地区の仕事も遠距離へ飛行させる仕事も目視外飛行(空撮のためカメラ映像を見て飛ばす行為も含む)も行うことができません。
そもそも、周囲30mに第三者に関するものが何もない空間しか飛行させることができません。これではドローンビジネスを創業しても、何の仕事も受けることができないですよね。
そんな訳で、ドローンを仕事で使うのであれば、飛行申請を行い、許可・承認を受けることは必須と言えます。しかし日本には免許制度がありません。
飛行申請をした人が、こうした基準を満たしているのかどうかの判断ができないのです。そこで活用されているのが「ドローンの民間資格」です。
公的な免許の代わりにドローンの民間資格を所持していれば、「こうした基準を満たしていると判断する」、という運用がなされているのです。
飛行申請は民間資格が無くても行えますが、資格を持っていることで「私は基準を満たしてますよ」とハッキリと証明することが可能になるわけです。
ついでに、飛行申請の手続き自体も少し簡単になりますからね。これらがドローンの民間資格を持っていた方が良い理由だと言えます。
ドローンを仕事にしたいなら認定団体の資格をとろう
前の章で、ドローンの仕事をするなら民間資格を持っていた方が良いということが分かりました。ただ、どんな資格でもOKなのかというと、そういうわけではありません。
ドローンの講習団体・資格を発行している管理団体は山のようにあるのですが、飛行申請の際に基準を満たすことを証明してくれる資格というのは、国土交通省が認定している管理団体の資格だけになっています。※参考:国土交通省認定管理団体
せっかく資格を取るなら、ここに掲載されている団体の資格を取得するのがおすすめです。
とはいえ2020年2月現在、46もの管理団体が存在していますのでどれを選んでいいか迷ってしまいますよね。そこで、特に代表的な管理団体を3つほど紹介したいと思います。
DJI JAPAN株式会社
マルチコプター型ドローンで圧倒的なシェアを誇るのがDJIというメーカーです。
ドローン業界の最大手で、全世界シェアの70%とも80%とも言われています。そんなDJIが発行しているのが、DJI CAMPという講習で取得できる「DJIスペシャリスト」という資格です。
DJI CAMPの特徴は、短い講習日程(2日)と比較的安い料金で資格取得が可能という点です。
ただこれにはカラクリがありまして、DJI CAMPはいわゆるドローンスクールではありません。あくまでも知識と技能を認定するための制度となっています。
講習対象者はドローンの経験者で、受講時点で飛行技術を備えているのが前提となります。座学は講義があるのですが、実技講習はなく、ぶっつけ本番で試験に挑むという形になっています。
つまり、DJI CAMPを受講しただけでは、飛行申請に必要な10時間の飛行経験を積むことができないということになりますが、そもそも、DJI CAMPを受講するための条件が「10時間の飛行経験を持っていること」となっていますからね。
DJI CAMPの講習は質が高いこともありメリットも多い資格ですが、完全に経験者向けとなっているのは評価が分かれるところかと思います。
DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)
DPAは民間のドローン管理団体では後発ですが、一時期はとても勢いのあった管理団体です。
DPAが管理するドローンスクールを卒業すると「ドローン操縦士回転翼3級」という資格を取得することができます。DPAのドローンスクールでは、座学・実技共に講習を行っていますので、全くの素人でも受講して資格を取得することも可能です。
なお、以前のDPAには本物のドローンビジネスの現場を体験するカリキュラムがあったり、卒業後に、業界への斡旋サポートを行うという方針を打ち出していたりと勢いがありました。
しかし2020年現在、DPAはこうした取り組みをやめてしまっています。理由は明かされていませんが、恐らく実務の斡旋が難しくなったのではないだろうかと筆者は予想しています。
ドローンを飛ばせるだけでは仕事を掴むことが難しくなってきていることの表れだと感じますね。
JUIDA(日本UAS産業振興協議会)
JUIDAは日本で初めてドローン操縦士育成スクールを設立した管理団体で、航空法が改正される際には国土交通省に協力してドローンのルール作りにも関わったと言われている老舗です。
老舗ゆえの安心感か、JUIDA認定のドローンスクールはとても多く、なんと全国に150校以上存在します。きっとあなたのお家の近くにもあるはず!
JUIDA資格の大きな特徴として、ドローンの「操縦技能資格」だけではなく「安全運行管理者資格」も取得できるという点があげられます。
この資格は、免許制度が無いのにいろいろな制約があるため、基準を満たしていないとほとんどドローンが使えないという、航空法の欠点をカバーすることを大きな目的としております。
実際に飛行申請を行う際にも評価されているなぁという実感があります。DPAと同様、座学と実技の講習を行っておりますので、丸っきり素人の方でも資格を取得することが可能です。
インストラクター(講師)資格
ここでご紹介しました3団体は皆、インストラクター(講師)資格も発行しています。
「ドローンスクールで働きたい!」、「ドローンインストラクターを目指したい!」、という方は、こうした資格の取得も別途必要になってきます。
ただ、受講条件としてある程度のフライト経験・スキルを持っていることも必要ですので、素人の方がいきなりインストラクターを目指すのは難しいというのも事実です。
全国で取得できるドローン検定
出典:photo-ac
ドローンスクールを調べていると「ドローン検定」という名前もよく聞かれると思います。
「これもドローンスクールなの?」、「検定で資格がもらえるの?」と違いが気になるところですが、何だか分かりづらいかと思いますので、こちらも紹介しておきますね。
まず、ドローン検定はドローンスクールではありません。筆記試験を受けるための場所だと思ってください。車の免許センターのようなイメージが近いかもしれません。
座学講習も実技講習もありませんので、自分で勉強してしっかり知識を備えた上で試験だけ受けにいくカタチとなります。
ドローン検定の試験は1級~4級に分かれています。合格するとそれぞれに応じた資格を取得することできます。3級と4級は誰でも受験可能ですが、1級2級はドローン検定資格を所持していないと受験することができない仕組みとなっています。
ドローン検定〇級資格はあくまでも知識面だけの資格となりますので、国交省が求める基準のうち「ドローンの飛行経験(10時間以上)」は満たせない資格ということになります。
そして、ここからが余計にわかりにくいところなのですが……。
ドローン検定協会はドローン検定〇級資格を所持している方を対象に、追加で実技講習を行い、実技技能にも対応したライセンスを発行してくれます。
さらに、「ドローン検定基礎技能講習」という講習を行ってたりもします。いわゆるドローンスクールとなっていて、開催はドローン検定協会が運営するドローン航空学校です。
2日間の講習で実技のライセンスが取得可能となっていて、ドローン検定〇級資格を持っている方は5時間の座学のうち4時間が免除されるというような仕組みになっています。
なお、基本的にドローン検定資格を持っている方しか受講できないようになっているなど、何だかいろいろと分かりにくいですが、要は、2段構えで受講すれば実技までカバーする講習が受けられ、ライセンスも取れますよということです。
ドローン航空学校では基礎技能講習の他に、目視外飛行や夜間飛行など目的に応じた応用技能講習という実技講習も行っていますので、必要に応じて受講を検討しても良いかもしれませんね。
稲敷郡阿見町でドローンスクールを選ぶ際のポイント
出典:photo-ac
ここまでいくつかのドローンスクール、ドローンライセンスを紹介してきました。「じゃあどれを選べばいいの!?」と余計に迷ってしまった方もいるかもしれませんが( ̄_ ̄ i)
そこで筆者が考える、「稲敷郡阿見町でドローンスクールを選ぶ際に注意したいポイント」をお話ししてみようと思います。
料金
何と言っても気になるのはお金ですよね。調べてみると意外と受講料金に幅があることが分かりますが、できるなら安いところを選びたいですよね。その気持ちはよ~く分かります。
しかし、安いところにはそれなりの理由があるということも知っておくべきです。
受講料の安いスクール全てが悪いとは言いませんが、料金と一緒に以下の点を確認して料金とサービスとのバランスを把握するのが重要なポイントになります。
- 国交省認定管理団体のライセンスが取得できるのか
- 開催日程が短すぎないか(例えば2日間で座学を学びつつ10時間の実技も行うのは、マンツーマン制のスクールじゃないと不可能に近いです)
- 受講生の人数に対して講師の人数や機材の数が少なすぎないか
受講料金が安いドローンスクールというのは、人件費を削ったり機材導入費を削ったり、「詰め込み式でとにかく受講生を集めちゃえ」という方針を採ることで、他のドローンスクールより料金を下げているというケースがほとんどになります。
次の章の【講座の内容】と併せて、事前にしっかりと下調べや問い合わせをすることで、スクールを選ぶ際の失敗のリスクを下げるようにしましょう。
講座の内容
講習内容に関しては、以下の点を確認することをおすすめします。
- 1人あたりの実フライト時間が10時間以上とられているか
- 必要な訓練を行うための機材がきちんと揃っているか
- 飛行方法の認証形態について
とても残念なことなのですが、これらの講座内容というのはスクールによってかなり差があるのが現状です。質の違いって言うんでしょうか。
例えば、同じJUIDA認定スクールであってもフライト時間の確保や機材の有無、さらには、時間配分や上限人数もスクールによって違いがあります。
つまり、「JUIDAだから安心」とか「DPAだから安心」ということが言えない!
これがスクール選びを難しくしているポイントですので、管理団体ではなくスクール側に直接問い合わせをすることが重要になってくるのです。
1人あたりの実フライト時間が10時間以上とられているか
これはカリキュラムと機材数を確認すれば比較的簡単に判別することができます。
例えば、実技時間が1日半(12時間ぐらい)で、受講生が10人いると仮定した時、スクールが持っているドローンが5台しか無いのであれば、1人10時間ドローンを飛ばすことは物理的に不可能だということが分かるかと思います。
自分自身がたっぷりフライトさせられるスクールを選ぶようにしましょう。
そのためには機材が豊富なこともそうですが、講習の上限人数が5名以下のスクールを選ぶというのがひとつの目安になるかと思います。
必要な訓練を行うための機材がきちんと揃っているか
以前はフライトシミュレーターでの操縦練習や、補助者として訓練に参加している時間も飛行実績に加えることが認められて(黙認?)いました。
しかし、現在はそのあたりの考え方が厳しくなり認められなくなってきています。10時間の飛行経験を得るためには、自分自身がちゃんと実機を10時間フライトさせる必要があるということです。
そのため、最悪トイドローンでもいいですので、実機がしっかりと用意されているスクールを選ぶ必要があります。シミュレーター中心のスクールは絶対避けましょう。
なお、これは必須ではありませんが、GPSを切ることのできる(Attiモード)機材を備えているスクールや、業務などで使われるような中型機・産業用機など、複数種類のドローンを体験できるスクールは特におすすめだと感じます。
飛行方法の認証形態について
一概に「国土交通省認証団体が管理するスクール」と言っても、どんな飛行形態を認証しているのかはスクールによって違っています。
もしあなたが「夜間飛行」や「目視外飛行」をしたいと考えているのなら、そうした認証形態を持っているスクールを選ぶことをおすすめします。
飛行形態に応じた座学・実技訓練を行ってくれますし、申請の際にそうしたスクールを卒業していることで審査が有利に働く側面もあります。
各スクールの認証形態情報は、以下の国交省のリストから「技能認証に含む飛行形態」で確認することができますのでチェックしてみてください。※参考:国交省が管理するスクールの認証形態
卒業後のサポートの重要性
出典:photo-ac
たまに「ドローンを活かした就職を斡旋します」というスクールがありますが、この点を判断するのは難しいです。【ドローンで収入を得ることはできるのか?】の章でも話しましたが、純粋にドローンだけを飛ばす仕事というのは今はほとんど需要がありません。
斡旋されるのは、既存の企業の業務の一環としてということが多く、ドローン以外の仕事もさせられることになるケースがほとんどだと思います(特に建設業への斡旋が多い)。
それでも構わないという方には魅力的かもしれませんが、筆者としましては、それほど大きなメリットだとは感じていません。
それよりは、卒業後に相談に乗ってくれるだとか、リカレント講習を実施してくれるだとか、最新情報を知らせてくれるだとか、そういったサポートの方が大切だと思います。
ドローンを実際に使い始めるといろいろな疑問が出てくると思いますが、そんな時に力になってくれるスクールを選んでおくと、卒業後のドローン活用において大いにプラスになります。
ただ、受講前にそうした点を見極めるのってすごく難しいのが悩ましいところなんですけどね。
ドローンスクールを安易に選んではいけない!
稲敷郡阿見町でドローンスクールを選ぶ際のポイントを項目ごとに詳しくお伝えしてきましたが、まとめますと、以下の点に注目してほしいということです。
- 国交省認証団体のライセンスが取得できるか
- 安いことは素晴らしいが、安かろう悪かろうのスクールには注意
- 講習時間がしっかりと確保されているか
- 機材や講師は充実しているか。人数は詰め込みではないか
- 自分の用途に応じた講習を行っているか・認証を受けているか
- 卒業後もサポートしてくれるか
ドローンスクールによっては無料の体験会や説明会を実施しているところがありますので、こういった機会に参加しておくと、スクールの雰囲気、講師の知識・技術、機材の充実度などをある程度知ることができますのでおすすめです。
なお、ドローン操縦の体験会を開催しているのは大手スクールが多く、小規模なスクールでは実施していないことも多いです。
しかし個人的には、小規模スクールこそ手厚い講習を行っていたり、かなりディープな知識・技能を持っているようなケースが多いと感じます(少なくとも筆者の周りではそう)。
そこで、体験会をやっていないスクールに対しては、「受講を考えてるんだけど見学してもいいですか?」と申し出てみることをおすすめします。
頭ごなしに「ダメです」と断るようなスクールはビジネスライクが過ぎるので、卒業後の相談を気軽にすることも難しいのかなと予想する材料にもなりますからね。
筆者が講師を務めるドローンスクールも、無料体験会はごくたまにしか開催していないのですが、見学はいつでもウェルカムです。
稲敷郡阿見町でのドローンスクールの料金相場
出典:photo-ac
スクール選びのポイントに料金の話が出ましたので、ドローンスクールを受講する際に必要となるお金についてちょっと話しておこうかと思います。
ドローンスクールの料金にはどんなものが含まれている?
稲敷郡阿見町に限ったことではありませんが、受講料というのはスクールによって様々です。しかしながら、この代金に含まれているのは純粋な講習料だけです。
各ドローンスクールを卒業すると「修了証」というものが貰えるのですが、それをもとに、ライセンス発行手続きが必要になります。これは受講料とは別料金となりますので注意してください。
JUIDAもDPAもDJI Campも、全て発行手数料は別です。管理団体によっては入会金や年会費が必要になる場合もあります。受講料以外にもお金を用意しておかないとライセンスがもらえないのはちょっとツライところですよね。
なお、発行手数料は概ね2万円前後です。有効期限は2年間で、更新手数料がかかるものがほとんどですね。受講料以外にこうした手数料がかかるということは承知しておいてください。
代表的なドローンスクール料金例
有名どころなスクールの料金例を見てみましょう。(飛行経験によって受講プランが変わるものもありますので参考程度に)
アマナドローンスクール(JUIDA操縦技能+安全運行管理)
2日半 236,000円(税抜)
ドローンスクールジャパン(DPA回転翼3級)
4日間 320,000円(税別)
SEKIDO DJI Camp(DJIスペシャリスト)
2日間 60,000円(税別)
ドローン航空学校(ドローン検定公認基礎技能証明書)
2日間 69,800円(税込)
料金相場まとめ
資格取得に加えて、基礎講習もみっちりと行う「JUIDA」や「DPA」では25~30万円程の金額で講習しているスクールが多いです。
たまに、“JUIDAなのに激安!”みたいなスクールも見かけますが、スクール自体の質が心配になりますね。一方で、「DJI Camp」や「ドローン検定技能講習」は資格取得を目的としていますので、その分費用が安く済むのが魅力に感じます。
自分で勉強したり飛行経験を確保する必要はありますが、ドローン経験者の方で「資格だけ欲しい」という方にはベストかもしれません。
なお、ここで紹介したスクールは、各資格が取得できるスクールで名前が有名なスクールを集めたものです。このスクールがおすすめという意味ではないですのであしからず。
稲敷郡阿見町在住の方はドローンスクールで助成金って使えるの?
ドローンスクールの受講料を見てどう思いましたか?「ドローンスクールって高っ!」と思われた方が多いかもしれませんね。
もちろん激安スクールも無くはないですが、そういうスクールは国交省認定団体じゃなかったり、詰め込み式講習でドローンを全然飛ばせなかったりします。
ドローンスクールは、人件費・機材費・場所代のせいで高額になってしまいがちですが、そういったスクールはきちんと最新機材を導入していたり、マンツーマン講習が行えるよう講師を複数雇っていることの表れでもありますので質は高いとも言えます。
そこで検討してほしいのが「国の補助金の活用」です。
助成金によって最大で45%も受講料を負担してもらうことが可能になる制度が、人材開発支援助成金という制度です。これがドローンスクールにも適用できるんです。
同じ『半額』なら、安かろう悪かろうのスクールに通うよりも質の高いスクールを半額で受講できる方が圧倒的に良いですからね。しかし全ての方がこの助成金を利用できるわけではありません。
この章はちょっと分かりづらいところですので、なるべく分かりやすく解説するつもりではいますが、皆さんにも少し頑張って読んでいただく必要があります。
「どうしても補助金が欲しい!」という方は、しっかり学んでいただけたらと思います。
人材開発支援助成金とは
人材開発支援助成金は、企業が従業員の能力開発促進を行っていくための費用を補助しようという目的で支給される助成金になります。
このことから分かる通り、大前提としてこの助成金を受けることができるのは「企業に勤めている人」で、「会社の命令で会社がお金を出してドローン講習を受けている人」に限られます。
個人の受講料を補助してくれるものではありませんし、「将来的にドローンを仕事にするため」という目的の受講であっても補助はしてくれませんので注意してください
ちなみに「企業に勤めている人」にも条件があって、雇用保険に加入している企業でないとダメですし、派遣社員や非正規雇用、パートタイマーといった方は対象外となっています。
ドローンスクールの受講料に人材開発支援助成金を使うためには、
が、「所定の手続き」を踏むことによって、始めて使用可能になる補助金制度となっています。基準をみて分かるように、中々ハードルは高いです。
人材開発支援助成金の種類
この補助金にはさらにいくつかの種類があるのですが、ドローンスクールで使用可能となっているのは、一般訓練コースと特定訓練コース(若年人材育成訓練)になります。
一般訓練コースの助成率が最大30%で、特定訓練コースの助成率が最大45%となっていて、特定訓練コースの方がより多くのお金を補助してもらえます。もちろんこれにも条件があります。
ここで適用される特定訓練コースは『若年人材育成訓練』というものになります。
これは入社から満5年以内で、且つ35歳未満の方だけが対象になるコースとなっていますので、条件に当てはまるなら特定訓練コースでの補助申請が可能です。
それ以外の方は全て、最大30%補助の一般訓練コースとなります。同じ日に同じ講習を受けても、受講者側の状況によって助成コースが変わるということです。
入社したてでも35歳以上の方は特定訓練コースは不可ですし、35歳未満であっても入社から丸5年を過ぎていると不可なので注意してください。
人材開発支援助成金の申請をするために
補助金を受けるためには、訓練開始日の前日から起算して1か月前までに、全ての手続きを終えておく必要があります。
例えば5月1日からドローンの講習が始まるのなら、前日の4月30日の1か月前、つまり3月30日までに手続きを終えなければなりません。
仮に、ドローンスクール受講を思い立ったとしてもすぐには受講できず、手続きを終えてからでないとNGということです。この手続きを「訓練計画の届け出」と言い、必要になる書類がいろいろとありますので自分で揃える必要があります。
全ての書類を用意して、各都道府県の労働局に届け出を行うことで手続き完了となります。
筆者の経験ではこの届け出はすんなり通ったことがなく、いろいろと補正指示が出されてやたらと時間がかかった記憶があります。ですので、多少余裕を持って、受講の2か月前ぐらいには労働局に行けると安心できるのかなと思います。
人材開発支援助成金の申請に必要な書類・準備
訓練計画の届け出を行うには、以下の書類を用意したり諸々の準備をしておく必要があります。
助成金の申請が初めての場合に必要になる書類・準備
- 事業内職業能力開発計画書の策定
- 職業能力開発推進者の選任
どちらのコースでも必要になる書類
- 人材開発支援助成金 事業主訓練実施計画届(様式1)※申請者が代理人の場合、委任状も必要
- 企業の資本額、出資総額、企業全体の正規雇用労働者数が分かる書類(登記簿謄本の写し、会社案内など)
- 年間職業能力開発計画(様式3号)
- 訓練別の対象者一覧(様式4号)
- 訓練対象者が被雇用保険者であることが確認できる書類(雇用契約書の写し等)
- Off-JTの内容を確認するための書類(ドローンスクールの時間割やテキスト等)
一般訓練コースの場合に必要になる書類
- キャリア形成の節目において、定期的に実施されるキャリアコンサルティングについて、規定した労働協約、就業規則又は事業内職業能力開発計画の写し
特定訓練コースの場合に必要になる書類
- 雇用契約締結後5年以内・35歳未満であることが分かる書類(雇い入れ時の雇用契約書 、労働条件通知書、労働者名簿などの写し)
項目の最後にある(様式〇号)というのは厚労省のサイトからダウンロードできる、手続きに必要な書式のことです。※参考:人材開発支援助成金
見ているだけで頭が痛くなってきますよね。補助金や申請などを見ていると、簡単に申請されないようにわざと分かりにくくしているのではないかと疑ってしまいます。
しかし、決まっていることですので嫌でもやるしかありません。会社で契約している行政書士がいると手続きが楽になるかもしれませんので相談してみてください。
そして、これらの書類が全て用意出来たら労働局に出向いて届け出をしてください。
しかしこれで終わりではないのです……。
人材開発支援助成金の支給に必要な書類・準備
助成金ですが、ドローン講習の受講後にも手続きが必要になります。以下の書類を用意して再び労働局に出向き、支給申請というものを行わなければなりません。
- 支給要件確認申立書(共通要領様式第1号)
- 支払い方法・受取人住所届 ※初回のみ
- 人材開発支援助成金 事業主支給申請書(様式5号)
- 賃金助成・OJT実施助成の内訳(様式6-1号又は6-2号)
- 経費助成の内訳(様式7-1号又は7-2号)
- Off-JT実施報告書(様式8-1号又は様式8-2号)
- 受講料・テキスト代等の講習費用を事業主が支払ったことを証明するための書類(領収書の写し、受講料の案内等)
- 申請事業主が訓練にかかる経費を全て負担したことを証明する書類(領収書、振込通知書、請求書など)
- 訓練期間中も事業主が従業員に対して賃金を支払ったことを証明できる書類(賃金台帳、給与明細等の写し)
- 訓練期間中の所定労働日、及び所定労働時間の確認書類(就業規則、休日カレンダー、シフト表、賃金規定等の写し)
- 訓練実施期間中の出勤状況を確認するための書類(出勤簿、タイムカード等の写し)
この手続きはドローン講習が終了した日の翌日から起算して2か月以内に全て完了させる必要があります。過ぎてしまうとお金がもらえませんので注意してください。
また、この手続きの流れから分かる通り、受講料は一度全額を受講者側(事業主)が支払い、後から費用の一部を返してもらえるという方式になっています。ドローンスクール受講時の費用が割引になるわけではありませんので、その点も承知しておいてください。
人材開発支援助成金についてのまとめ
この説明を読んで「よし、やってみよう!」と思う人がどれだけいるのかは分かりませんが、素人には無理なのかというとそんなことはありません。
筆者も法律面はチンプンカンプンで、一切こうした手続きをしたことがありませんでしたが、行政書士の力を借りず、全部自分だけで手続きを完了させることができました。
助成額も1人あたり15万円近くになりましたので、頑張る価値はあると思いますよ。
さて、ここまで手続きの流れや必要書類など見てきたことで、人材開発支援助成金を受けるために何が必要なのかが少し分かってきたかと思います。
航空法の飛行申請は慣れてしまえばとても簡単な申請ですが、こちらの補助金の申請は何度経験しても慣れず、負担も大きい地獄のような手続きといっても過言ではありません。
稲敷郡阿見町在住の方におすすめしたいドローンスクール
ドローンスクール選びのポイントを抑えた上で、いざスクールを探すといっても、特に初心者の方はドローンに関する知識もあまりないので、比較検討もままならないと思います。
そんな方のために筆者が、ドローンに関する膨大な知識を駆使して探しあてた「おすすめのドローンスクール」を紹介します。
ドローンスクールジャパン
ドローンスクールジャパンは、世界最大級(3,000坪)の屋内操縦所を完備。一般のスクールと違い、自社で練習場を保有しているのはかなりポイントが高いです。
ドローンは10時間以上練習して国交省の飛行許可を取らないと飛ばせない場所もかなりあるので、広い練習場があるというのはかなり大きなメリットといえます。
また、無料説明会を随時開催し、入学前に十分な説明が受けられるのも選んだ理由のひとつです。
そして、スクール選びの重要なポイントとなる設備面に関しても、十分な機材が整っているので、たっぷりフライトさせられるのも魅力的ですね。
気になる受講料金ですが、一般のドローンスクールの受講料が20万~30万円程の相場となっている中、スクールジャパンの受講料は、12万円~からとかなりの格安。
料金が安いということで、スクール自体の質が心配になりますが、講師の数・質共に十分に整っていて、卒業生を見てもかなりの実績があります。
東京23区内なので、稲敷郡阿見町からでもアクセスに関してはいうことないですし、現在、私が一番おすすめできるドローンスクールといえます。
気になる方は、まずは無料説明会や、無料体験会に参加してみましょう。
ドローンスクールでよくある質問
出典:photo-ac
ドローンスクールに関するよくある質問をまとめておきます。
Q.ドローンスクールってどんなところ?
ドローンを安全に使用するための知識と技術を教える民間の学校です。
Q.卒業すると免許がもらえるの?
ドローンに免許はありません。その代わり民間ライセンスを取得可能なスクールが多いです。
Q.民間ライセンスは必ずもらえる?
スクールやコースによって違いますので確認が必要です。
Q.民間ライセンスのメリットは何?
飛行申請の際に知識と技能を証明可能で、一部手続きが簡略化されます。
Q.民間ライセンスが無いとドローンを飛ばせないの?
自分で勉強し、ドローンの飛行経験を確保できるなら飛ばすことは可能です。
Q.ライセンスがあればドローンを飛ばし放題なの?
ライセンスがあっても飛行申請は全ての人が個別に行う必要があります。
Q.国交省認証団体・スクールってどこで分かるの?
国交省HPに掲載されています。※参考:国交省認証団体・ドローンスクール
Q.教えてもらえる「知識」って何?
スクールによって違いはありますが、基本的に以下のような内容です。
- ドローン(無人航空機)の概要
- ドローンに関連する法律
- 飛行申請・飛行計画登録の方法(DIPS、FISS)
- ドローンに関連するテクノロジー
- 特に注意すべき点(バッテリーや電波が多い)
- ドローンに関連する気象
- ドローンの操作方法
- ドローンの安全運用方法
- リスクアセスメント
テキストをただ音読するようなスクールはおすすめしません。ディスカッションや演習、体験を座学にも取り入れているスクールが良いスクールだと言えます。
Q.教えてもらえる『技術』って何?
スクールによって違いはありますが、航空法に則り「安全運用」を重点的に指導します。
飛行申請時に必要になる技術には以下のようなものがあり、これらをしっかりと行っているのが良いスクールと言えます。
- 飛行前点検
- ホバリング
- 前後・左右方向への安定した移動
- 水平面内での飛行
- 対面飛行
- 機首方向を変えての安定飛行
- 8の字飛行
- 高高度遠距離での安定飛行
- 自動航行
- ドローンの機能を使いこなす訓練
- 緊急事態への対応
各項目を、Atti(GPSをオフにした状態)で練習させてくれるスクールはさらに良いスクールだと言えるでしょう。
Q.重要なポイントを全て兼ね備えたスクールってあるの?
ドローンスクールジャパンなら、ドローンの知識や技術の指導はもちろんのこと、シミュレーター体験やミニセミナーの開催などなど、盛りだくさんの内容となっています。
現在、稲敷郡阿見町でドローンスクールをお探しの方にはおすすめしたいスクールのひとつです。
まとめ
この記事ではドローンスクールに関するあれやこれやを色々と解説させていただきました。
多少はドローンスクールのことが理解できましたでしょうか?あるいは、イメージが変わったりしましたでしょうか?…。正直なところ、ドローンスクールはまだまだ玉石混交です。
もちろん管理団体側も努力はしていて、例えば、DJI Campなら必ずDJIマスター資格を持つ方が講習に参加してクオリティを担保していたりしますし、JUIDAやDPAも監査の基準を上げて講師・スクールの質を高める努力を強化しています。
しかしながら、専門的な知識が豊富なことに加えて話術や授業の組み立ても上手な素晴らしい講師の方もいる一方で、全然知識が無いくせにスクールで講師をやっている人もまだまだ多かったりするのも残念ながら事実。
技術面も同じで、自分が講習で使っている機材のことすら理解できていない、正しく飛ばせない講師を抱えるスクールが意外とあるのです。
そういうスクールに限って激安料金で10人ぐらい詰め込んで講習を行っており、一見人気スクールに見えてしまったりもしています。
皆さんには、この記事で書かせていただいたポイントを意識して、可能であれば見学や体験に参加して、失敗しないドローンスクール選びをしてもらえたら嬉しく思います。
稲敷郡阿見町のドローンスクール対象地域
青宿 曙 阿見 荒川沖 荒川本郷 飯倉 石川 うずら野 大形 大室 岡崎 追原 掛馬 香澄の里 上長 君島 小池 島津 実穀 上条 鈴木 住吉 竹来 中央 中郷 南平台 西郷 廻戸 塙 福田 星の里 本郷 吉原 よしわら 若栗